プロジェクトX(第78回放送) - 炎を見ろ!赤き城の伝説 首里城・執念の親子瓦 - に出演した名工・奥原崇典が創る漆喰シーサーの専門店です。
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●シーサーはどこからやってきたの・・・?

シーサーは古代オリエントに起源を持つといわれ、獅子(ライオン)が原型とされています。

紀元前6000年頃、エジプトやインドでは強さの象徴としてライオンの石像が創られていました。それがシルクロードを横断し、13〜15世紀頃に中国から沖縄へ伝わったのです。

当時、アジアにライオンはいませんでした。そこで人々は噂に聞くその姿を想像し、独自の解釈を加えながらライオン像を創っていきました。長い長い時の流れの中で獅子像の外見は変化をくり返し、現在のシーサーとなったのです。

シーサーから、遥かシルクロードや古代オリエントに思いを馳せることが出来るなんてとても素敵だとは思いませんか?



●シーサーの正体は・・・?

那覇空港のホールや国際通りの入り口、民家の屋根や門柱に置かれている奇妙な顔をした獣像、それがシーサーです。

シーサーとは中国からわたってきた魔よけの獅子(ライオン)で、当初は、城門・寺社・王陵・集落の入り口などに置かれていました。19世紀末、民家にも赤瓦の使用が許されると、屋根に獅子を据えて魔よけとする風習が一般に広まっていきました。

屋根獅子には、焼物製と漆喰製があり、漆喰シーサーの方は一見恐ろしげだがよく見るとユーモラスな顔をしているモノもあります。漆喰シーサーは屋根職人が瓦を葺き、余った漆喰で「除災招福」を願って「おまけ」として創った事から始まりです。(注:漆喰とは瓦の接着剤の様なものです。)

あちらこちらから睨みをきかせているシーサーは今や観光沖縄のシンボルとなりました。ガイドブックには赤瓦に鎮座した姿が紹介され、おみやげ品店では主役を張ってゆずらない存在です。

実際、シーサーと遭遇しない日はなく、
獅子文化がこれほどまでに定着した地域は世界広しといえどもここ沖縄だけではないでしょうか?



●スフィンクスとは親戚なのかも・・・?

古代オリエントやアフリカのライオンがシルクロードを渡り、日本や沖縄に伝わってきました。その途中で、想像が加わり、いろいろなバリエーションの獅子達が登場しました。

そのバリエーションのひとつが沖縄の誇るべき「シーサー」なのでしょう。こう考えると、もしかしたらエジプトのスフィンクスもそのひとつかもしれませんね。

エジプトのスフィンクスやシンガポールのマーライオン、ルーツは同じ古代オリエント。シーサーの兄弟は世界中にいるのです。 (石垣島閑話「シーサー探検隊」参照)



●狛犬とも親戚なのかも・・・?

「本土」にもシーサーと良く似た獅子が居ますよね。 そう、狛犬唐獅子です。狛犬は朝鮮半島から、唐獅子は中国から伝わったそうですが、ルーツはやはり古代オリエントなのです。

古代オリエントの人々は獅子・ライオンの姿になにか特別な力があると感じとり、それをデザインし造形したそうです。それが、巡り巡って東洋の果てまでたどり着いたのです。

しかし、その頃には実物のライオンを見ることが出来ない者による想像などが加わってライオンとはかけ離れた姿になっていったのでしょうね。 (石垣島閑話「シーサー探検隊」参照)



●シーサーのオスとメスはあるの・・・?

屋根の上や門柱に一対で置かれていることが多いシーサー。このペア、性別はあるのでしょうか?

シーサーは、多くの場合、金剛力士像などのように阿吽(あうん)の一対になっているといわれています。阿(あ)がオス、吽(うん)がメスです。左右の位置については、例外はあるものの左側が阿、右側が吽になっています。

阿吽とはサンスクリット語の始まりと終わりを表す音。そこから物事の始まりと終わり、つまり世界のあらゆる事を表すと考えられ、神を象徴するとされました。

つまり、シーサーはその体で世界全てを表し、雌雄一対という完璧な姿で災いから人々を守ってくれているというわけです。



●THE シーサー伝説!!

シーサーの由来で有名な話のひとつに沖縄本島南部・ 東風平町 (コチンダチョウ)、富盛(トモリ)の「シーサー」の話があります。

それによると、富盛集落では、たびたび起こる火事に悩まされていました。そこで、久米村の
風水師「蔡応瑞」の風水によって石造りのシーサーを創り、火難の元凶である八重瀬岳に向け安置したところ、火難から逃れることが出来たというのです。

それ以来、シーサーは
魔除けとしての力を持つことが他の集落にも伝播し、さらに島々へと広まっていったそうです。

ですから、路傍のシーサーは、沖縄本島南部に数多く見られます。
そして、それがいつの間にか、家々の守り神となって、屋根の上のシーサーとなり、さらに門柱のシーサーとなっていったようです。



●シーサーは誰が造っているのだろう?

家の守り神とは云っても、やはり誰かが創っているのは間違いありません。さて、いったい誰が創っているのでしょう。

答えは、
「瓦職人」 なのです。

もともと、シーサーは瓦職人が瓦を葺き、余った漆喰で
「除災招福」を願って「おまけ」として創った事から始まりです。(*漆喰とは瓦の接着剤の様なものです。)

創り方は、赤瓦と漆喰を使い、器用に足から創り上げるのです。

男瓦女瓦を適当な大きさに割り、それを漆喰で繋ぎ止めながら造形してゆく芸術品なのです。モデルも決まった形もありません。

職人さんがシーサーだと云えばどのような形をしていてもそれはシーサーであり、獅子であり、ライオンであるのです。 
(石垣島閑話「シーサー探検隊」参照)



●同じ顔のシーサー達もいるぞ!!

シーサーにもそれぞれ特徴があります。

こうして、街を歩き回ってみると

「あっ、このシーサーはあそこの屋根の上のシーサーと良く似ているぞ!!同じ人がつくったんだろうなぁ〜」

なんて事がよくあります。「この屋根は俺が葺いたんだ」と云う職人さんの責任感が伝わってくるようです。
だから、その職人さんの
名刺代わりでもあるシーサーはその職人さんに似てくるのも当然かもしれません。 (石垣島閑話「シーサー探検隊」参照) 



●赤瓦屋根はお金持ち!?

昔は漆喰でしっかりとつなぎ止められた赤瓦屋根に住むと云うことはお金持ちとか、地位の高い人達だったのです。

石垣島の宮良殿内という赤瓦屋根の建物は、「身分不相応」と言うことで何度も赤瓦屋根から茅葺き屋根に戻すように命じられたのだそうです。

沖縄でもかなり古い時代は茅葺きの屋根だったのですが、茅葺きの屋根にはシーサーを載せることは出来ません。と云うことは、古い時代、赤瓦屋根でシーサーのある家は、
お金持ちの証だったのです!!

お金持ちの家の人は泥棒に入られるために魔除けの意味で屋根の上からの
監視役としてシーサーを置く、という風習も一部の地域にはあったそうです。 (石垣島閑話「シーサー探検隊」参照)



●シーサーは古いものこそ風情がある!

屋根の上のシーサーは、赤瓦、漆喰とともに色が褪せて行くところに風情があるのです。
葺きあがったばかりの赤瓦屋根と漆喰は、瓦職人の技が光る見事なコントラストで、その存在を主張しています。

しかし赤瓦と漆喰で造られたシーサーも年月には勝てません。共に黒ずみ色あせていきます。

古くなったシーサーは威風堂々として、それこそ、
魔除けの威力がアップしたかのように威厳ある風格で人々の目を引きつけます。 (石垣島閑話「シーサー探検隊」参照)



●シーサーが立ち向かう敵は・・・!!

屋根の上のシーサー達が立ち向かうモノはなにも魔物ばかりとは限りません。 まずは、暴風と大雨 そう台風に立ち向かわなければならないのです。そして、強烈な日差しにも、日焼け止めも塗らずに耐えなければなりません。 シーサー達は強烈な自然現象に傷付きながらも、現代までその姿を見せ続けてくれています。

しかし、シーサー達が唯一勝てないモノがあります。

それは、「シーサーがいるべき場所が失われている」ことなのです。毎年強烈な台風に見舞われるこの沖縄で、コンクリートに囲まれた家ほど安全なものはありません。新築する家々はほとんどがコンクリートで造られ、赤瓦の屋根はだんだんとその姿を消して行っています。

人々の安全に関わる事なのでそれも仕方のない事なのでしょう。

しかし、 赤瓦の屋根とともにその場所に居るべき屋根の上のシーサー達も少なくなって来ているのも事実なのです。

近年、街並み保存などの理由で赤瓦の屋根が見直されてきています。沖縄の青い空と高い雲の風景の中には赤瓦の屋根がとてもよく似合うことは誰の目に見てもあきらかなのです!!

そこで、コンクリートで出来た近代的な家にも赤瓦を載せることも多くなってきているのです。     (石垣島閑話「シーサー探検隊」参照)



→街のシーサーがいっぱい!!〜沖縄で会えるシーサーたち〜 (シーサーあれこれ)






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